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  (此処は…サイレントヒルのどの辺りなのかしら…。)   林のなかでずっと迷ってる。   時折、ラジオから発せられるノイズが異常に大きくなってさ小さくなる繰り返しに、なんとなく不安が掻き立てられる。 けれど探さなければならない、そう思い私は足を動かし続ける。   静寂。 そう、とても静かな場所。 青々しい色はなく、枯れた葉のさざめく音が微かに聞こえ、あとは自分の足音だけがこだまする。   心細さに震えそうになるのをこらえて、私は枸杞の名をもう一度呼ぼうとした。   けれど、悲鳴に遮られる。 私は悲鳴が上がった所へ急いで駆けた。すると―…   「どっどうしたんです、か……。」   言葉を失った。 だって、信じられない。 奇妙な形をした化け物が老人の腹を抉るように食い荒らし、臓物を撒き散らしながら吼えていたから。   勢いで何かが足元に飛んできた。 見れば、肉片だった。
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