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  恐怖は過ぎ去った。 安堵し、地べたに座る。   ひりつく喉からは掠れた息が漏れて、微かにじくじくと痛む横腹に手を置いた。   空いた手を地面に置くと、箱が当たる感触に目がいく。 《ピストル》の銃弾が入った箱が二つ落ちていた。
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