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「魔法陣展開後は事前の連絡通り、魔法陣の起動後シェルターが破壊されますのでそれに乗じて逃走をお願いします。シェルター内の監視カメラは入口の開閉と同時に偽装データの送信を始めますのでご安心下さい」
しかし、と男は続ける
「レベル2の壁に至る途中、シェルター内には防犯のために、施設で開発された生態サンプルが放されています」
生態サンプル……、鳥肌が立つ
一体どんな生き物がいるのだろう
俺の魔法は通用するだろうか
「説明は以上です。ご質問は?」
俺は首をプルプル横に振る
品川さんは余裕の声で、「無いわ」と言った
「それではよろしくお願いします」
男は部屋のドアを開け、ドアマンが客を送り出すときのようにうやうやしく俺達を促したのだった
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