2人が本棚に入れています
本棚に追加
山道とはいえ、普段からずいぶん車が走る道なのか
舗装もないのにずいぶん道はなめらかで、走りやすい
そういえば、男は後部席でじっと黙ったまま何かしている
ミラーを覗き込むと、一心にぬいぐるみの調整をしているのが見えた
今回は普段の正規の仕事と違って、裏のルートから依頼された違法かつ危険な仕事だ
普段の私の仕事は、魔術的な事故の防犯を専門とする企業で、そこの鉄道局に配属されていた
トワの血によってエネルギー源を得ている現代、それが局所的に大量に消費されるような場所では、それの影響が原因と考えられる事故が度々おこる
飛行機や巨大な客船、大都市のショッピングモールetcetc……
そこで消費される血の量にくらべれば、魔術師達が使う量など微量といえる
鉄道など中でも酷いもので、人身事故が血の影響関係なしに頻繁におこる上、
事故後の列車であろうとも、清掃その他処理がすめば、再び日夜フル稼動だ
最初のコメントを投稿しよう！