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駐輪場の真ん中で、行く手を塞ぐ男女二人。 先に行きづらいし、なんだかとても不快だ。
たかが男女二人が並んで歩いているだけで不快に感じるのは間違いなく俺の器が小さいからだ。間違ってるのは俺だ、わかってる。
でも不快なもんは不快なのだ。
…くっそ、うぜえ。
すると女の方がこちらに気付いたのか振り向いた。長い髪がふわりと風に舞う。鬱陶しい。
するとそう思ったのが伝わったのか女は俺を「見下すかのような冷たい視線」で俺を笑ったのだ!
思わず泣きそうになり、同時に異常なほどの怒りもこみ上げてきた。
誰もいなければこの女、本能のまま犯し倒してしまっていたかもしれない。それほどなのだ、俺の怒りは。
「どうした、運子。」
「んーん!なんでもないっ!いこっ!」
そのまま行ってしまった。
俺は何故か勃起してた。
これが俺の日常
ーあまりにも無様で、惨めな高校生の日常だ。
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