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彼女との出会いは簡潔に話そう。大体今から五年前、あいつは同じクラスに転校してきてそれからすぐ告白された。
俺もその時はすげー驚いた、告白なんてされたことが今までなかったからだ。
転校生だったそいつのことは全然知らなかったが、物静かでありながらどこか明るくていつも誰かが周りにいる所謂『人気者』な彼女を、俺は正直少し気になってたんだ。その場でOKしてしまったよ。
懐かしい。
今でも覚えてるよ、殆ど話したことのないあいつにいきなり呼び出されてさ。
しかも呼び出された先があいつの家。今考えてもいきなりすぎだよな。
そっちのネタが好きなわけではないが、疎いわけでもない俺は過呼吸起こしそうになるくらいドキドキしたっけ。
あの時の俺は女の家は初めてだったし、女の家=せくろす くらいのイメージだったんだ。
そこで告白されたんだよな。
もう、兎に角吃驚だった。その日だけで多分今まで分一気に吃驚したような、そんな感じか。
天にも昇る様な感覚、本当に、よーく覚えてる。
そして次の日から周りの突き刺さるような視線がむしろ気持ちいいと言えるような生活が始まったんだ。
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