初夏の風

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なんか虚しくなって来た オレンジ色に染まった教室を逃げるように出る。 しんと静まった靴箱に私だけの足跡が構内全部に響いているみたいだった。 外に出ればあの纏わりつく様な暑さはまだ健在で、沈みかけている太陽をにらむ勇気もなく下を向く。
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