初夏の風

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よく初夏の心地好い風とか聞くけど、私にとっては、全く心地好くなんかない… 梅雨が明けて、まだジメっとした空気が粘着物の様に身体にまとわりついてるみたいで気持ち悪い。 多分、そんな表現を使う人は周りには何もない田舎の人に違いない。 と私は独り言を呟きながら道に転がる小石を蹴る。
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