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「面倒事押し付けないでくだせェ、旦那。」
「迷子の市民を親の元へ帰すのも警察の仕事だろ?俺も面倒事は嫌いなんだよ。」
「こいつ、迷子じゃないだろィ。軽く変質者だぜ。」
「だれが変質者だ、あん?」
ヤンキーっぷりに首を曲げてみせる。
「おまけにヤンキーときた。めんどくせーこと山の如しでィ。」
総悟と銀ちゃんは今、私をどこに泊めるか口論している。
もう夜中。詳しく捜査するには明日がいいと判断したのだ。
「うち男ばっかのムサいとこなんで、旦那んとこのチャイナと一緒に泊まらせればいいでしょィ。」
「あんな狭いとこ、二人も入れるかよ。
いいだろ別に。おめーらんとこで。」
「みんな飢えてますからねェ、襲われますぜ?」
「え?二人とも、私のこと何歳に見えてる?」
「「20くらい?」」
なんてこった。そんなに老けてるか?
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