Ⅲ,一夜

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「面倒事押し付けないでくだせェ、旦那。」 「迷子の市民を親の元へ帰すのも警察の仕事だろ?俺も面倒事は嫌いなんだよ。」 「こいつ、迷子じゃないだろィ。軽く変質者だぜ。」 「だれが変質者だ、あん?」 ヤンキーっぷりに首を曲げてみせる。 「おまけにヤンキーときた。めんどくせーこと山の如しでィ。」 総悟と銀ちゃんは今、私をどこに泊めるか口論している。 もう夜中。詳しく捜査するには明日がいいと判断したのだ。 「うち男ばっかのムサいとこなんで、旦那んとこのチャイナと一緒に泊まらせればいいでしょィ。」 「あんな狭いとこ、二人も入れるかよ。 いいだろ別に。おめーらんとこで。」 「みんな飢えてますからねェ、襲われますぜ?」 「え?二人とも、私のこと何歳に見えてる?」 「「20くらい?」」 なんてこった。そんなに老けてるか? _
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