Ⅲ,一夜

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「おめー本当に…俺の…過去を…?」 「…そうだよ。でもね銀ちゃん。私にとっては昔なんてどうでもいい。今が大切だよ、ね。そうでしょう?」 「…あぁ」 嗚呼、どうしよう。 私、銀ちゃんに悲しい目をさせちゃった。 銀ちゃんには、笑ってて欲しいのに。 銀ちゃんだけは…。 「私、もとの世界戻らない。」 「どーゆーことですか?」 「歌舞伎町の人情を信じて、それを、学びたい。」 生きる意味を無くした私を、救ってくれたのは、紛れもない、銀魂だ。ここに来られたからには、何もしないで帰るわけにいかない。何か、大切な何かが見つかる筈だ。だから、 「悲しい顔…しないで…。 私、ここで働きたい。銀ちゃんを…みんなを…笑顔にさせてあげたい…」 「家事、洗濯、買い出し。出来るか?」 「ご飯作れたらそれでいいネ。それ以外の条件は求めないヨ。」 「家事も洗濯も買い出しも、ご飯も作れるよ?」 「んじゃあ、決まりだな。」 「キャッホーイ!!ムサイ男の中で息苦しかったネ!!やっとレディーが増えたヨ!!」 「え?いいの!?」 「いいんですよ。うちには面接とか無いんで。あなたも万事屋の一員です!!」 「やったa「だが!!条件が三つ!!」 「?」 「名前決めるのと、親に許可とるのと、危ない依頼ん時は家で留守番すること!!」 _
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