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プロローグ
空には幾つもの星と、一つの大きな月が浮かんでいる。
夜の風は、それほど冷たくなく、肌に心地よい。
そんな夜。
星叶学院と書かれている建物に、学院の制服を着た1人の少年がいた。
校内に入った彼は、目的地に向かって歩き出す。
カツン、カツンと足音だけが、校内に響き渡った。
彼の目的地は、学院の屋上。
そこに、彼は向かう。
学院の制服は、真っ白なワイシャツに深い緑色をしたブレザー、首元は、ボーダー柄の赤いネクタイをして、スラックスは黒というよりは灰色に近い。
・・・それともうひとつ。
彼の瞳は、薄く透き通った、青い色をしていた。
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