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しかし愛の熱は下がらなかった。
さすがにおかしい…と姉貴がいうので検査をした。
すると奥からくもった顔をした先生が姉貴をよんだ。
オレはこっそりついて行った。
先生「残念ながら…妹さんは白血病です。」
オレ・姉貴「…!」
衝撃的だった。
オレは動揺を隠しきれないまま、姉貴に頼まれていたので風華の病室に行った。
すると愛の部屋の前で風華が泣いていた。
「風華ーどうしたー?ん?」
風「にーにぃ」
「どうした?」
風「どーちて?ヒックどーちて愛姉じぇんちないの?ヒックせっかっく風たんじぇんちになったのにー。」
「お前が寝てる間に元気になるかもよ」
風華が眠い時はいつもこうだ
「お前眠いんだろ。遊んでたから。寝ろ」
風「いーやーらぁ」
「ほーら。あなたはだんだん眠くなーる。」
風「うわーん。にーにぃのバカぁ」
「はぁ~っ」
こうなったら…奥の手だ。
「風、本読もう。なにがいい?」
風「チンデデダー」
「シンデレラ?よーし」
風はシンデレラが好きなのだ。
しばらく読むと風華の目はトロ~ンとしてきた。
風「ダラスの…くっく…」
「落ちたね~。おいで風華」
オレは目のトロ~ンとした風華を抱っこした。
「よしよし」
風「に…に?」
「ん?何?」
風「…。」
姉貴「寝ちゃったの?」
いきなり後ろからキモい声がきこえた。
「今寝たんだ。」
姉貴「アンタでも寝かせきるんだー。」
「妹くらい寝かせきりますよーだ。」
なーんて姉貴だ。
オレは風を寝かせて家に帰った。
さて…どのタイミングで愛の病気のことを言おう…。
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