いなくなった兄貴

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9時を過ぎているのにバスは学校まで着かない…。 オレは退屈だった。 寝るにしても寝すぎて寝れなかった。 しばらくするとバスは進まなくなった。 窓から除いてみるとすごい渋滞だった。 「最悪…」 ふと掲示板を見ると、 (事故車有り) と出ていた。 それから30分くらいしてやっと渋滞から脱出した。 学校に着いたのは、10時を過ぎていた。 あわてて怜と帰ってオレは病院に向かった。 すると愛が泣いていた。 「愛ただいま。どうした?」 愛「怖かったー。うゎーん」 「おいで、にーにが抱っこしてあげる。」 (甘えたいんだ。こいつ) そう思いながら、オレは静かに待合室に連れて行った。 愛「うゎーん。あんあん」 「よしよし。愛ごめんな。」 愛「うゎーん。っうっん。」 「しーぃ。静かにしないとみんながおきるぞ。」 愛「ハァーッ。ハァーッ。ヒック。ヒック。」 「よし。さぁねんねしよう眠いんだろ?」 愛「にーにぃ、これ読んで」 愛が出してきたのは風と同じくシンデレラ。 愛もシンデレラが好きなのだ。 「わかった。」 シンデレラを読み終わった頃愛の目がトロ~ンとしてきた。 が、また泣き出した。 愛「うゎーん。」 「しーぃ。よしよし。」 しばらく抱っこしたまま一緒に待合室を歩いた。 がすぐは寝なかった。 「どうして寝ないの?」 愛「にーにぃ、私が寝たら帰るでしょ?だから眠いけど我慢してるの。」 愛はトロ~ンとした目を擦りながら言った。 「帰ったらダメなの?」 愛「だって…怖いし…寂しいもん。」 「わかった。にーにぃ帰らないで、ずーっといるから。」 愛「…本当?」 「ああ。だから我慢しないで寝ろ。」 愛「…本当に…帰らない…?」 「本当だよ」 愛「あ…り…と…」 愛は静かに寝た。 オレは愛を寝かせた後、シャワーを浴びて愛と一緒に寝た。 朝…。 風「…ぃ…にぃ…にーにぃ…」 「ん?どうした?」 風「お腹しゅいた。」 オレが起きると龍と風が起きていた。 愛はまだ寝ていた。 「じゃあねーねまだ寝てるから静かに行こうな」 オレたちは売店で素早く買い物をした。 オレたちがご飯を食べていると愛が起きた。 愛「おはよー。」 「寝れたか?」 愛「うん」 「じゃあ一回帰ってくるな。」 そう言って帰ると姉貴が帰っていた。 しかし…。
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