母の死

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「早く起きろー。遅刻するぞ」 いつもの朝だった…。 父が病気で死んでから母が仕事をするようになった。 その為、みんなが起きたらもう仕事に行っている。 そのくらい朝が早い。 だから朝食はお姉ちゃんが作っている。 お姉ちゃんは高校一年生。 名前は緒田優華。 かなりの優等生。 「あ~腹減った。ご飯まだー。」 こいつは兄貴。 緒田恋哉。高校3年で姉ちゃんよりも優等生。 「なによー。まずおはようございますが先でしょ。」 「おはよー。」 こいつはオレの双子の妹。 あっ。 オレの名前は優哉。 そんで妹が怜華。 中学生2年生。よろしく。 「お姉ちゃんおはよう。」 これは妹の愛華。 6才。超しっかりもの。 「おはよう」 妹の風華。4才でいつもまなと遊んでいる。 「おあよぉ。」 これは弟の龍哉。 2才で泣き虫の甘えん坊。 「うわああん~」 最後は妹の花華。 5ヶ月で我が家のアイドル。 オレたちは8人兄弟だ。 そして柴犬の空。 人懐っこくて可愛い犬だ。 みんなが起きてきてやっとご飯の時間になった。 ご飯を食べていると…。 トゥルル…。 電話がなった。 「はい…もしもし緒田ですが…。」 姉ちゃんが受話器をとった。 「はいそうですが…。え!?わかりました。すぐに伺います。」 姉ちゃんの顔がみるみる雲っていった。 「どうした?何の電話?」 「お母さんが…事故に…。車にはねられたって…。」 「えっ…。」 「みんなを送ったら病院行くから。」 「お…おう」 「だからお兄ちゃん学校に電話しといてね。」 「わかった…。」 こうしてみんなを送った後病院行ったが…。 病院に着くと、母の病室にはたくさんのお医者さんがいた。 しばらくしてお医者さんたちが出てきた。 「最前の手はつくしましたが…。力になれなくて申し訳ありませんでした。」 急いで病室に行ったが…。 母は冷たくなっていた。
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