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母が死んでから、兄貴は進学から就職に変更した。
姉ちゃんは部活をやめた。
もちろん太った。
オレは、オレは…まあ…うまいことやってます。
そんで片割れは妹たちの世話をしている。
「ご飯できたよー。」
姉ちゃんが言うとオレと怜華が動き出す。
最近、愛も動き出した。
その間の妹たちを世話するのは風華だ。
「いい?いしゅにしゅわるのよ」
そう言いながらイスに座らせている。
ご飯が終わるとみんなで遊ぶ。
「おにーたーん。飛行機ブーンちてー。」
(そう言われると可愛くて可愛くて…。断れないんだよな…。)
それにつられて、
「にーに、りょうくんもちてーぇ。」
って弟も来るから手がパンパン。
遊びが終わるとお風呂の時間だ。
花以外はオレと怜華が2人で入れる。
これが一番大変なんだよな…。
シャンプーすると泣くし…
暴れるし…。
とにかくすっごく大変…。
その間、姉貴は皿洗いのおばさんだ。
チビたちの風呂がすんだら、そのまま寝かせつける。
これもなかなか寝ないから大変。
絵本を読んでも、
「もいっこー」
と言って聞かない。
またこれが可愛いんだよな…。
だが怜華が読むとみんなすぐに寝てしまう。ちょっとムカッとするけど怜華はマイペースで何もかも動作が遅いからな…。
でも、妹たちの寝顔が可愛いからおこれない。
チビたちが寝ると、姉貴つきで勉強タイムだ。
これがまたダルくて…。
勉強を教えてくれるのはいいが姉貴がうるさい。
まあでもこうして兄弟仲良くしてるからオレはいいけど…。
近所のおばちゃんは、
「仲の良い兄弟ね。」
なーんて言ってくれるけど…。
そんなやさきに事件が起きた。
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