プロローグ

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少しでも早く着こうと学校へ駆け出す少女の名は『上原祐奈』 家から近い高校に通う、極普通の女子高校生だ。 肩まで伸びた髪は栗色で、瞳が少々切れ長なのは父親譲り。 顔立ちが少し派手なのか、気が強いやら遊んでるやらと誤解されることがある。 気が強いのはあながち間違いではないが、遊んでいるという誤解はとても不本意だった。 (これでまた皆に朝帰りだとか言われちゃうんだろうなぁ;) 遅刻したのは寝坊なのだが、周りはそう捉えてくれそうにないと考えただけで憂鬱な気分になる。
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