“殺し屋への道”

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《ピンポーン》 『番号札15番でお待ちのお客様。窓口までお越しください』 時間にして約十五分ほどで順番が回ってきた。 俺は立ち上がり受付へ足を運ぶと、さっきとは違う女性が立っている。 「お待たせ致しました。ご案内致しますので、こちらへどうぞ」 女性の後ろをついていくと、ドアの部分だけが吹き抜けている個室のような場所に案内された。 俺は椅子に腰掛けると、女性は対面に座り何かの資料を机の上に置いている。 「本日は殺し屋のご登録でしたね。紹介状はお持ちですか?」 紹介状? そんな物貰ってないよな…。とりあえず、捜すフリをしてポケットの中に手を入れると紙のような感触が手に当たった。 何だこれ? ポケットから取り出すと、横長の封筒があった。表には紹介状と書かれている。 「それですね。お預かりしても宜しいですか?」 俺は紹介状を女性に渡すと中を開けて確認しだした。すると女性は、つい声を出してしまったのか「嘘…」と呟き俺の顔を見た。 「どうかしたのか?」 「こ、この紹介状は、案内人Jによるものですね」 女性は見る限り慌ててる様子だ。 Jって何者なんだ? 「Jって有名なのか?」 「はい。この世界で知らない人はいないでしょう」
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