“殺し屋デビュー”

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俺は殺し屋の手続きが終わった日に住んでいたアパートを解約した。 俺の勝手な思い込みかもしれないが、一定の場所に住み続けると狙われ易くなると思ったからだ。 金が無いから昨日は野宿。夜は少し冷えたが元々体が頑丈だから何の問題も無い。 公園で顔を洗い、コンビニでパンとコーヒーを買って素早く朝食を食べた。 そして、俺は朝食を食べ終わると早速だが相談所へ向かった。つまり、殺し屋としての初仕事だ。 野宿した場所から相談所までは目と鼻の先だ。五分ほど歩いただけで着く事が出来た。 建物の中に入ると、昨日と同じように立ち入り禁止のロープを跨ぎ鉄の扉に立った。 扉を開けると薄暗い世界。慣れてないから注意して歩かないと転げ落ちそうだ。 突き当たりまで来ると相談所への入り口。 俺は心の中で、よし!と叫び扉を開けた。
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