“殺し屋デビュー”

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依頼の顔写真が何処かで見た事のあるような男の顔だった。俺はこの男と昨日会っている。 そう、昨日俺を襲ってきた奴だ。俺は詳しく依頼内容を見た。 ─────────────── 谷本雄二 28歳 174cm 68kg 殺し屋ランク ブロンズ 21歳の時に強盗で逮捕され、二年前に出所した。 出所と同時に殺し屋の仕事を始め、ブロンズから動く気配は無し。 報酬 70万 ポイント 60P ─────────────── 俺は初めての依頼をこれに決めた。昨日、襲ってきた時に分かったが、こいつは確実に俺より弱い。 それに、昨日のように殺さずに気絶させ報酬とポイントを半分貰えばいい。 報酬が35万でポイントは30P。 初めての依頼にしては、高い方だと思う。 俺はこの依頼をプリントアウトした。期限は3日間だから問題無いだろう。 俺はプリントアウトした紙を受付へ持って行った。 「この依頼を受ける。手続きをしてくれ」 「畏まりました。では、凶器はどうされますか?立花様でしたら、案内人Jの紹介ですので三種類から選べます」 素手でするつもりだが、相手が凶器を持っている可能性が高い。 念のためにナイフでも携帯しておこうと思う。 「何があるんだ?」 「サバイバルナイフ、拳銃、木刀です。どうされますか?」 拳銃は扱い方が分からない。木刀は持ち歩くと目立って仕方ないからサバイバルナイフだな。 威嚇にも使えるし丁度いいだろう。 「サバイバルナイフにする」 「サバイバルナイフですね。でしたら、あちらのロッカーの25番に入っています。こちらが鍵です」 受付の女性は鍵を後ろの棚から取り出し俺に手渡した。 「依頼終了後は凶器を元のロッカーに戻して頂いて、鍵の返却を受付までお願いします」 俺は、分かった。と返事をしロッカーへ向かった。
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