“崩れた日常”

2/18
前へ
/594ページ
次へ
俺は立花蓮次(たちばなれんじ)。今年で二十二歳のニートだ。 何故か今、目の前にナイフを持った男に襲われている。理由は知らん。 しかし、心当たりが無い訳じゃない。 今から四年前まで俺は荒れていた。所謂、暴走族っていうのに入っていた。 だから、恨みや因縁なんて腐るほどかっている。 だが何故今更なんだ? それに、こんな奴知らねぇ。 ニット帽にサングラス。六月になって暑くなってきたのに厚手のスカジャン。 これから、犯罪しますって服装だな。 「お前誰だ?どこのチームの奴だ?」 「お前は知らなくていい」 目の前の男は慣れた手つきでナイフをクルクルと回している。 そして、ナイフを右手に構え襲い掛かってきた。
/594ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32447人が本棚に入れています
本棚に追加