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俺は立花蓮次(たちばなれんじ)。今年で二十二歳のニートだ。
何故か今、目の前にナイフを持った男に襲われている。理由は知らん。
しかし、心当たりが無い訳じゃない。
今から四年前まで俺は荒れていた。所謂、暴走族っていうのに入っていた。
だから、恨みや因縁なんて腐るほどかっている。
だが何故今更なんだ?
それに、こんな奴知らねぇ。
ニット帽にサングラス。六月になって暑くなってきたのに厚手のスカジャン。
これから、犯罪しますって服装だな。
「お前誰だ?どこのチームの奴だ?」
「お前は知らなくていい」
目の前の男は慣れた手つきでナイフをクルクルと回している。
そして、ナイフを右手に構え襲い掛かってきた。
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