“プロローグ”

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どうしてこんな事になった……。俺はただ襲って来た奴を返り討ちにしただけなのに。 どうしてこんな場所を歩いている……。 カビ臭く太陽の光が届かない薄暗い階段を俺は一段一段下っている。 変な仮面を付けた男に連れて来られて、最初はただの職業安定相談所かと思ったら、突然地下に通じる扉に無理矢理押し込まれたのだ。 鍵をかけられたのか、扉はウンともスンとも言わない。こうなったら進むしか選択肢はない。 頼りない照明を頼りに階段を下り終わると、また鉄の扉があった。 ドアノブを捻り扉を開けると、普通の職業安定相談所のような場所に出た。 普通じゃないのはこの施設を利用している奴等。どう見ても堅気じゃない。 俺は突き刺さる視線を掻い潜りながら受付まで行くと、仮面の男に渡された紹介状を受付の女に渡した。 すると、受付の女は俺に笑顔でこう言った。 「殺し屋安定相談所へようこそ。本日はどういったご用件ですか?」
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