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華帆「取り合えず、教室に戻りなさい。」
『はい…///』
二人は立ち上がると、早足で教室に戻って行った。
玲「あっ、紘大丈夫だった?」
二人が教室に戻ると、玲と沙夜はのんびり雑談していた。
紘「大丈夫だったじゃないって…//」
紘は溜め息を吐く、その顔は僅かに赤い。
碧「相沢くん、ごめんね…暴走しちゃって…」
碧は両手を合わせて頭を下げる。
紘「まあ、次から気をつけてくれよ…」
頭を下げられては強く言えない為、紘は碧にそう言うと再び玲の方を見る。
玲「なっ、なに?」
紘「玲、酷いだろ…俺を迷わず差し出すなんて…」
玲「良いでしょ、碧は変わってるけど美少女よ(棒読み)」
玲は謝る気零で適当に応える。
紘「ハァー…」
紘は先程の事を考えながら再度深い溜め息を吐く。
紘は机で頬杖を着いていた。
教室ではクジによる席替えが行われており、紘は窓際の一番後ろの席をゲットしてした。
人数が奇数の為隣の席には誰も居ない。
紘は残りのクラスメイトがクジを引き終わるのを待っていた。
因みに玲は紘の前の席で、沙夜はその隣だった。
「よっ、紘!」
金髪の男子生徒が片手を上げて紘の元に向かってくる。
紘「誰だっけ…?」
男子生徒はガクンッと崩れ落ちると紘に詰め寄る。
「僕だよ僕!磯貝武!」
紘「お前磯貝なのか…?」
磯貝武(イソガイタケシ)、俺の幼馴染み、見た目は良いが、喋ると台無しな奴である。
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