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紘「取り合えず、説明してくれないかな?」
家に入り、リビングのソファーに腰掛けながら尋ねる。
玲「いや、だって流石に家族で引っ越すのは無理だし、親友だからって一緒に住まわせてもらう訳にもいかないし、そんな時に丁度幼馴染みのあんたがいたから、あんたのところだったら大丈夫って思ったのよ!///」
玲は顔を赤くしながら説明する。
紘「いや、けど俺何も聞いてないんだけど…」
玲「私の親があんたの親に連絡して許可は貰ったみたいよ、桜さんにも連絡は行ってるみたいだし」
紘「姉さん…」
どうせ俺を驚かせる為にやったんだろうけど、あの人は……
‡
紘は何か唸ってるけどやっぱり桜さん伝えてなかったんだ。
沙夜(ねえ、玲ちゃん)
玲(何?)
沙夜が玲に小声で話し掛ける。
沙夜(あんな事言ってたけど、お兄ちゃんに会いたかったんじゃないの?)
沙夜がニヤニヤ笑いながら尋ねる。
玲(ちっ、違うわよ!!///そんなんじゃないから!///)
沙夜(本当かな?)
沙夜がニヤニヤと笑い玲に顔を近づける。
一方紘は何やら考え込んでいるようで二人の声は聞こえていないようだ。
沙夜(まあ良いや、お兄ちゃんに変な事しないでよ♪)
玲「変な事なんてしないわよ!!///」
顔を真っ赤な茹で蛸の様にした玲が大声を上げ立ち上がっていた。
紘「玲…どうかしたか…?」
紘は急に大声を出した玲を驚きながら見ていた。
玲「なっ何でもない……///」
玲は頭の天辺から湯気を出しながら俯いて両手で顔を覆ってしまった。
これは大丈夫なのか?
何か恥ずかしそうに首を左右に振りまくってるぞ。
桜「ただいま」
丁度その時桜が帰って帰宅し紘と沙夜は玲を放置で玄関に向かう。
紘「おかえり」
沙夜「おかえり」
三人はリビングに戻ると玲を放置で話し始める。
紘「姉さん、説明がなかったんだけど色々と…」
桜「まあまあ、たまにはサプライズが有っても良いかなって思って♪」
やっぱりこの人は…
沙夜「それに説明してもお兄ちゃんの玲ちゃんの事忘れてたんだしさ」
桜の言葉に沙夜が付け加える。
紘「けど…」
桜「まあまあ、この話し終わり夕飯にしよう♪」
そう言うと桜が夕飯を高速で作り始める。
その間に、紘は落ち着いた玲を部屋に案内する。
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