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掲示板に掲載されていたのは学園新聞、その見出しは『美少年、校内で美少女に襲われる!?』内容は入学早々校内の二年生教室前の廊下にてにて襲われていたのを沢山の二年生が目撃した。幸い副会長の三ノ宮華帆が止めに入り事なきを得たが、あのままだったらどうなっていただろう……と言うもので、紘が碧に押し倒されている写真が載せられていた。
紘は無言で校内新聞を見ていた。
こんなことが学園新聞に載るなんて……良いのか…?
何だが周りから視線が…
「あいつらだろ」
「あの人だったら襲っちゃうかも」
更に何やら話し声が聞こえて来るし…
玲「ちょっと!?これはどう言うことよ!!」
玲が紘の胸ぐらを掴む。
紘「どう言う事って言われても…ただ碧から逃げてただけだって…」
磯貝「相原どうしたんだ、そんなに紘が押し倒されてたのが気になるのか」
磯貝が笑いながら尋ねる
玲「うるさい!」
磯貝「グヘッ」
玲に殴られ磯貝はぶっ飛ばされた。
玲「紘、説明して!」
絋「だから…」
「こら、校内での暴力をやめなさい」
紘が困っていると、一人の人物が止めに入った。
玲「桜さん…」
桜「生徒会長として見過ごせないから、やめようね」
紘「姉さん、ありがとう…」
紘はホッと一息着く。
止めに入ったのはこの学園の生徒会長、桜だった。
桜「何が原因でこんな事になったの?」
桜が二人の顔を交互に見ながら尋ねる。
玲「桜さん、これ見てください!」
そう言うと、玲は掲示板を指差す。
桜「なっ…!?」
掲示板を目にした桜の顔色が変わる。
桜「紘…、これはどう言うことなの?」
顔は前髪で隠れて見えないけど、何か背中から黒いオーラが…!?
紘「俺は何もやってないよ…」
桜「何もやってなくて学園新聞に載る訳無いでしょ!!」
玲「紘、ちゃんと説明しなさいよ!」
桜に加え玲が紘に詰め寄る。
紘「だから、本当に何もやってないんだって…」
後退りしていた紘であったが、遂に壁に追い詰められた。
何これ…これが修羅場ってやつなのか…!?
そんな時また誰かが止めに入って来た。
「桜、何をやっているの?」
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