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紘「前科っていったら聞こえが悪いよ!」
桜「あれを前科と言わずに何て言うの?」
沙夜「うーん、前科かな」
三人だけで話を続けていた為、玲達は首を傾げる。
華帆「前科って相沢くん、もしかして女子生徒を押し倒したりしたの?」
紘「違います!」
華帆の質問に紘は即答する。
桜「前に紘が女の子の唇を奪ったのよね」
紘「ちょっ!?」
紘は顔を真っ赤にしながら桜を見る。
碧「相沢くんキスしたのどんな娘!!」
話に一番食いついたのは碧だった。
碧は又もや朝同様興奮状態になっていた。
桜「あれは美少女ね、しかもあの時泣いてたし…」
紘「姉さん!」
紘が慌てて桜を止めようとするとした時、急に玲がプルプルと震え始めた。
紘「玲…?」
紘が玲の顔を覗き込む。
俯き黙っていた玲が急に顔を上げると紘を睨み付ける。
玲「紘!!」
紘「はい」
玲の凄まじい威圧感に紘は背筋を伸ばし返事をする。
玲「あんたは泣いてたら誰でもキスするのわけ!!」
紘「違う!俺は」
紘が何か良いかけたが、玲が遮るように声を発する。
玲「何が違うのよ!!」
玲は立ち上がると紘の前まで歩を進める。
玲「あんたにとってキスってそんな軽いもんなんでしょ!!」
紘「だから」
玲「私にキスしたのもそんな軽い気持ちだったんでしょ!!」
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