―大変な学園生活―

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『えー!!!?』 華帆「何で相沢くんまで驚いてるのよ?」 玲の言葉に紘、華帆、碧の三人が驚きの声を上げ、華帆が紘にツッコミを入れる。 紘「だって、俺には…その時の記憶が無いです…から…」 記憶が無い… 言葉に出したら嫌になる… 碧「えっ?相沢くん」 華帆「記憶が無いの?」 二人は驚きながら絋に尋ねる。 紘「はい、俺昔交通事故に有って、それが原因で記憶が無くなったんです…と言っても大部分戻ってると思うんですけどね…」 紘は苦笑いを浮かべながら頬を掻く。 玲は「あっ」と小さく声を漏らし俯く。 紘「その…ごめん、玲…」 玲「何であんたが謝るのよ……ごめん…紘…感情的になりすぎた…」 急にシュンとした玲に釣られるようその場が静まり返る。 ‡ 紘「さてと、姉さん、今日夕飯俺が作るよ」 桜「ありがとう」 紘が笑顔で桜さんにそう言うと立ち上がる。 けどその笑顔は何だが無理をして笑っている様に見えた。 人の事気遣って笑ってるけど、本当は心の内じゃ悲しんでるんだ…記憶が無いことを… 桜「二人も食べて行くでしょ」 桜が笑いながら尋ねる。 華帆「そうさせてもらおうかしら」 碧「私も喜んで御馳走になります」 二人も紘を気遣い明るくしていた。 紘は腕捲りをしてエプロンを着けると台所に立ち料理をし始める。 慣れた手つきで包丁を手に野菜を切っていく。 私は先程の軽率な発言を気にしつつ碧と桜さん達の話に交ざり、相槌を打っていた。
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