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紘「夢か…?」
あれは誰だっけ……?
徐々に忘れて行く夢の事を思い出しつつ紘は消えて行く少女の顔を思い出していた。
けどどうしても思い出せなくて、紘は頭を掻く。
時計を見ると、液晶の画面には四時と表示されていた。
少し早いけど良いかジャージに着替えて紘は部屋を後にした。
桜「あれ?今日は早いのね」
何時も通り五時半に起きてきた桜が紘が起きて朝食の準備をしている事に驚いていた。
紘「ちょっと早く目が覚めたからね、走り込みのついでに」
桜「けど何時もなら今から走り込みに行く時間よね?」
紘「うん、四時に目が覚めちゃってさ、今日は朝食作るから休んでていいよ」
包丁片手にリズム良く材料を切っていく。
桜「ありがとう、そうするね」
桜はそう言うと、リビングのソファーに座りテレビの電源を入れる。
テレビでは朝の番組をしており、桜はのんびりと寛ぎ、その間にも紘は朝食の準備を進める。
家の朝食は基本和食なので今日は鮭の塩焼きに、ご飯に味噌汁、後はサラダを作り食卓に並べる。
朝食が出来上がった頃沙夜が起きて来て何時もより少し早い朝食が始まる。
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