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桜「それにしても紘は何で四時に起きたの」
紘「何か昔の夢見ちゃったみたいで、それが気になって眠れなくて…」
紘はそう言うと味噌汁を啜る。
桜「どんな夢?」
紘「良く覚えてないんだけど、女の子が出て来る夢で、俺はその子が誰だかわからなくて、何だか気になって眠れなくなったんだよ」
沙夜「それって、イタッ」
桜が沙夜の腕を紘から見えない位置でつねる。
桜(沙夜、本人が思い出すのが一番なんだから言っちゃダメよ)
沙夜(わかった)
ヒソヒソ声で話しているため紘に聞こえていなかったらしい。
紘はテレビの天気予報を見ていた。
八時、紘は制服に着替えていた。
桜「紘、沙夜、そろそろ行くわよ」
桜の声に、紘と沙夜が階段を降りて玄関に向かう。
玄関には制服に身を包んだ桜の姿が会った。
美景学園の制服は男子がブレザーで女子がセーラー服である。
桜二人を確認すると桜は玄関から出る。二人は桜に続いて玄関を出ると鍵を閉めて通学路を歩く。
街路樹の桜が風に乗って花びらが舞っていた。
そして三人は上り坂を歩く他にも美景学園に沢山の生徒が向かっている。
学園の昇降口前に新入生が集まっていた。昇降口前にクラス分けを張り出している為確認している様だ。
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