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「主任、おはようございます。」
あゆみがコーヒーを高科のデスクに持っていった。
特に事務の仕事で役立ってくれたことはないけど、毎朝高科にコーヒーを出してくれるのは本当に助かる。
私は高科の雰囲気が苦手で、できれば近寄りたくはなかった。
悪いことをしたわけでもないのに、いたたまれない気持ちになる。
威圧的に感じてしまう。
よくあれで営業の成績が伸びるものだと感心する。
それとも接客の時は違う雰囲気が出てるのだろうか。
「ありがとう。」
あゆみに一言告げると高科はパソコンに向かった。
トレイを胸に抱えて戻ってくるあゆみは、なんだか嬉しそうに見える。
恋愛感情かどうかはわからないが、少なくとも高科に好意をもっているのは明らかだった。
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