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少々何をしても先生に黙認されているので、たまに暴走する奴もいるが。
「愛野ちゃんか…何か言ってた?」
「い、いえ…。まっすぐこっちに向かってるみたいで…」
「ふーん。ありがとう。
多分大丈夫だからクラスに戻ってもいいよ。」
にこ、と笑うと飯田は少し顔を赤くした。
紅夜は特別クラスの人に崇拝されている。
びくびくと怯えながら過ごしていた特別クラスの人たちが、不良の目を気にせずに過ごせるようになったのは紅夜のおかげなのだ。
おまけにその整っている容姿。
ぱっちり二重に小さい顔。
さらさらな黒髪をなびかせて喧嘩をする姿は、女子たちだけでなく男子さえも魅了するらしい。
(余談だが運動が得意ではないというのはあまり知られていない事実である。)
「修…喧嘩すんの?」
「んー…違うだろうな。
愛野ちゃん意味もなく喧嘩しないし。」
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