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血の気の多い奴らはもうその気になっている。 それを見て修は少し苦笑した。 ガラガラガラッ! 「やっほーっ!」 扉が派手な音を立てて開いた。 ―そこにいたのは緑派のリーダー、愛野緑也。 「……ほんと煩いやつだな、」 修は思わず呟いた。 茶髪でストレートな髪。 黒目がちの瞳と細い手足、その雰囲気は一見ただの学生だ。 しかし、緑派のリーダーである時点で自分たちにとっても敵でもある。 「こ、怖っ! 修ちゃん目が怖いよ!」 「…あーもう。何の用だよ。 皆が怯えるからあんま大きい声だすなって。」 修の周りにいる連中が緑也を睨む。 それを見て緑也は楽しそうに笑った。
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