*1*

6/8
前へ
/44ページ
次へ
「相変わらず、すーはいされてるね。怖いなー。」 ひゃひゃ、と明るい笑い声。 緑也と話していると修はたまにそのペースに巻きこまれそうになる。 「…で、何の用?」 「へ? 単に修ちゃんに会いに来たんだよ。俺修ちゃんの顔大好きだもん! …っすみません、嘘です!嘘!! ちょっと修ちゃん周りの人たち冗談通じないの!?」 殺気を放つ周りの人たちに緑也は焦ったように言った。  「…お前が悪い。 用件ないなら俺暇じゃないから帰って。」 「もー、つれないな。 何か蒼ちゃんが話があるから集まろうってさ。」 「大紀くん? あの人が…何で?」 「知らない。 最近また色んなとこが荒れてるからじゃない? 放課後美術室ね。 あ、取り巻き連れてこないでよ! 暑苦しいし。」 うざったいもん! そう言ってまた可愛らしく笑う。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

468人が本棚に入れています
本棚に追加