再会は突然に

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「だがな四士緒、勝てないにしてももう少し粘れるようにしろよ。ただでさえお前の得意な武器は接近戦と多数対一に弱いんだからな」 「うっ………」 四士緒は主に銃を使う。 しかも、銃であればどんな種類でも使えてしまう。 しかし、当たり前だが銃は遠距離にいる敵を倒す武器。 そして一回の攻撃で一人しか倒せない。 だから先ほどのように近距離で多数に囲まれるとどうしようもなくなってしまう。 「しかも相手が“ルート”を使える奴だったらどうする?」 「でも、ルートが使えても僕たちより弱かったら……」 「それを慢心って言うんだ」 「うぐっ………」 ルート それは今では一般的になった力。 いや、エネルギーと言った方が正しいのかもしれない。 「………でも、あれほど厄介なものはない」 「まあな。でも今じゃ俺らの方が異端だ」 「生まれてくるのを四世代くらい間違えたよね」 「だな」 そう、俺たち四人はルートが全く無いのである。
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