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「……え?」
チャンスだ
相手が呆けている間に
「うわっ!?」
足払いをしてその場に倒す。
そして剣先を眼前に突き出して制止させる。
「四士緒、俺一人でいいって言ったじゃん」
「ごめん、つい」
「後でコンビニの弁当な」
「それは何でかわからないよ!?」
まあ、助かったからいいか。
「さてと、理由ぐらいは聞いてあげますよ」
もっとも聞くだけだと思うが。
「ちょ、ちょっと待て!いきなり何するんだ!?」
「ではこっちも聞かせてもらうが、あんたらは女一人に寄ってたかって何しようとしたんだ?」
「………ナニをしようと」
「三弦。少しだまれ」
信二の質問は三弦によって台無しになった。
「とにかくあんたら覚悟は出来て……」
「ま、待ってくれ!!」
とどめでもさそうかと考えていた時、まさかの彼女……茅が間に入る。
「な……茅!なんで庇うんだ?」
「……え?なんで私の名前を知っているんだ?」
なんでって、それは……
「お前ストーカーだな!?」
あらぬ誤解を受けた。
「一輝……お前………」
「………覚悟はいいか?」
「よけないでね一輝」
「待て待て待て!!お前らのその変わり身の速さはなんだ!?」
一気に形勢逆転(?)してしまった。
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