再会は突然に

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「私のことをストーキングして……一体何が目的だ!?」 ストーカーと断定している状態でストーキングの目的を聞くか普通? て、そうじゃなくて 「違う。茅、俺のことを忘れたのか?」 「私にストーカーをするような知り合いは存在しない」 「まずストーカーを頭から離せ」 話が進まない。 もう名乗った方がいいな。 「俺の名前は番一輝だ」 「そんな名前知らん!!」 名乗っても進まなかった。 「さあ番一輝という名のストーカー、おとなしく警察に自首するんだ」 「ストーカーじゃないって言ってるだろ!!本当に覚えてないのか!?」 「知らないものは知らない!第一、番なんて変わった苗字忘れるわけないだろ!」 駄目だ本当に忘れ………あれ? そういえば茅とは小学校までの付き合いだったな。 ということはもしかして……… 「おい、茅」 「気安く呼ぶな」 「九童一輝なら覚えているか?」 「………何故一輝の名を知っている?」 この女……… いい加減に気付け。 「俺だ」 「は?」 「だから、俺が九童一輝だ」 「………は?」 茅は完全に固まってしまった。 「いや……でも………」 「ほらこれ」 俺は自分の鞄から生徒手帳を取り出す。 「苗字は違うが生年月日は変わってないだろ?」 「…………」 ついに全く動かなくなった。 呼吸してるかな? 「うゎ、あ、あぁ、ぃぁ、ゃ、な、ぃ………」 そして今更狼狽し始めた。 頭の中のハードウェアを替えるかして処理速度を上げることを推奨する。
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