再会は突然に

11/17
前へ
/93ページ
次へ
「「「「誠に申し訳御座いませんでした」」」」 四人で一緒に謝罪をする。 勿論上半身を九十度以上曲げて。 「この通り三人も反省してるんで、どうかここは………」 「「「お前が一番謝れ!!」」」 「いやいや、信二はGOサイン出したじゃん。四士緒は一発撃ったし。三弦は………卑猥なこと言ったし」 「だとしてもお前に言われる筋合いはねぇ!!」 「僕は人に当ててない!!」 「………卑猥なことなんて言ってない」 「「「嘘つけ!!」」」 「………嘘じゃない」 ここまで堂々と嘘をつくやつを始めて見たと思う。 「ま、まあ我々にも落ち度はあったと思うので、ここは無かったことにしましょう。あなたもいいですか?」 「はい。構いません」 茅も了解したので今回のことは不問ということになった。 でも……… 「でもなんであんな状態に?」 俺が言おうとしたことを四士緒が言う。 「茅もなんで逃げてたんだ」 「う……それは……」 「あぁ、それはですね。今日茅ちゃんの取材といいますか、インタビューをしていたんです」 インタビュー程度で逃げるのか普通? 茅はそういうの好きじゃなさそうだがいくらなんでもそれだけじゃあ逃げないだろ。 「それで最後に写真を撮る予定だったんです…………“水着”で」 「「「「なんてもったいないことを!!」」」」 茅に初めて白い目で見られた時だった。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加