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◇
「聞かせてもらおうか一輝」
翌日、
俺は三人に囲まれていた。
「あの子とはどんな関係だ?そして………」
「「「昨日何があった?」」」
何時も始業ギリギリのこいつらがやけに早くから学校にいると思ったらこういうことか。
「どうもこうも、茅はただの幼なじみだ」
「ふーん」
信二が疑り深い目をしているがこっちは何も嘘をついていない。
「まあ、そんなこったろうと思ったよ。お前の名前………九童で反応したからな」
三人には俺の事情を話しているので、信二くらい鋭いやつならわかるのだろう。
「………じゃあ、もう一つの質問の方は?」
もう一つって………何があったかってやつか?
「別に何もなかったよ。家まで送って終わり」
「みんな大変だ!!一輝が昨日女と一緒に家まで行った!!」
『なんだとぉ!?』
ちょ、待て!
『番!!家で何をした!?』
『場合によっては……コロス』
「さあ、吐くんだ一輝。貴様は自分の家であの子と何をした?」
四士緒、なんでそうなった!?
なんで俺の家で何かが起こったことになってるんだ!?
「違う!!茅の家に送っていっただけで………」
「彼女の家で……だと……」
『殺せぇぇぇぇ!!!』
「話を聞け!!」
みんなの瞳は、クラスメイトに向けるべきではない狂気に満ちていた。
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