四人寄ってもバカはバカ

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「暇だな~」 「暇だ」 「………暇」 「暇だよね」 と俺たち四人は夕日で赤くなった教室でトランプをしていた。 「まだかな、フィールドの使用許可。4ダブル」 「直ぐに出来るようになりゃあいいのにな。6ダブル」 「………8ダブル。切り」 「ぬわ、僕の10ダブルが」 ちなみにやっているゲームは大富豪。 「大体効率が悪過ぎるんだよ。フィールドの中じゃ怪我だってしねぇのになんであんなに手続きが必要なんだ?」 と、180センチオーバーのがたいのいい青年、風峰信二がワックスでたてたツンツンの髪の毛を弄りながら愚痴をもらす。 「………J。バック」 が、目までかかりそうな髪に小柄で寡黙な白陰三弦は我関せずといった感じにゲームに集中している。 「何か問題が起こるとまずいからでしょ?」 優月四士緒は名前の通り優しそうな口調で信二を諭す。 「まあ、この中で問題を起こすとしたら………」 「「「「俺(僕)以外のお前らだろうな」」」」 ……戦争をする理由が出来た。
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