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というか、アレはもしかしたらもしかして、この女子から発せられた物なのか。
命の危険を感じざるを得ない。メーデーメーデー。なぜか見知らぬ女子に殺されかけた。
「……すみませんでした」
聞いてるかもわからないけど、謝っておく。怖いもの。
となると、必然と話し掛ける対象が変わるわけで。
「あ、あのー」
「…………」
やはり返事はない。相当高い音量を出しているのか、音漏れまでしてる。
何やってるんだろう?
「……なに?」
後ろに回って画面を覗こうとすると、不意に下から声がした。女生徒はいつの間にかヘッドフォンを外してこちらを見上げている。
「あ、いや何してるのかなって」
「……あっそ」
彼女が画面に向き直ろうとした時、つられて視線が画面に向かって、彼女が今の今まで何をしていたかを理解した。と同時に、思わず口走ってしまった。抵抗する間もなく。
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