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キタ――――――! 救世主キタ――――――!
平田先生グッジョブ! 先生のせいでこんなシチュになったのは否めないが、ここは素直に感謝しよう。
「……別にいいです。それで? なんですか、用って?」
「そうそう。葉月、悪いけど縁倉沢を起こしてくれ」
言いつけられたギャルゲー少女は仕方なさそうに対面の居眠り少女を起こした。しかし、なぜ僕の時だけコンパスが飛んできたのだろうか。
「さ、まずはみんなにこれを」
平田先生から渡されたのは、小さなバッジ。シンプルな形のピンバッジだ。
「それを胸ポケにつけて」
「………?」
とりあえずは従って、胸ポケットに針を通す。こうやって見ると結構不格好だ。
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