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『おい、起きろ大輝』
机に伏せて寝ている俺に声をかけてきたのは、クラスメイトで親友でもある【小谷 晃(コタニ アキラ)】だ。
『…ん……もう放課後か?』
『残念! 次は化学だ』
『……』
寝るにも寝れなかったので、仕方なく俺は起き上がった。
『ほら! 遅刻するぞ!』
そう言いながら、晃は俺を急かした。
窓を見ると、空が澄みきっている……こんな日は授業なんてサボって屋上に行くのが一番だ。
『悪い晃…保健室で休むって言っといてくれ』
『えっ…ちょ…!』
晃が何か言っているのも気にせず、俺は屋上に向かって走って行った。
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