独占欲

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女は問うでもなく、独り言の様に楽しそうに言った。 「さぁて。」 女は男の至る所に傷を付けた。 その度、男は苦痛に顔を歪める。 「貴方はもう動けないわ。」 女はそう言いながら刃物を投げ捨てた。 そして、男の頬を手で包み、顔を近付けた。 「貴方は私以外の人には会えないの。」 「くっ・・・」 男は紐を解こうとしたが、体に力が入らない。 「無駄よ。貴方は 私のもの」
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