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可能性を
一つずつしらみつぶしにしていく。
「絶対に自殺じゃない」
自殺するほど
わたしは何かに
追いつめられていなかった。
嫌な事が
あったりした日は
いっそ一思いに
死んじゃいたいなんて
思ったりもしたけれど、
一過性のもので
本当に命を絶ってしまうほど
追いつめられてたわけじゃない。
「交通事故?」
駅が近いけれど、
徒歩通学のわたしは
暗くなった道路で
はねられていてもおかしくない。
でも――……
「何かにはねられたっていう感じじゃなかった気がする……」
おぼろげに残る、
死んだ直後の記憶。
闇の中で息苦しくて
ひたすらもがき、
すさまじい苦痛の中、
意識が点滅して何もかもがいなくなっていく。
「……もしかしてわたし、誰かに首を絞められて殺された?」
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