いざ!勉強開始!…先生~…字が読めませ~ん…

15/17
前へ
/221ページ
次へ
やっと終わったZE☆ はあ~何だか… ものっすごい疲れた。 今日の作戦は…何とか成功!したけど、精神的になんかが削られた気がする。 思いのほか集中力を使ったらしく、疲れてぐでーんとしていると、久坂さんがにこやかな笑顔で声をかけてきた。 「どうでしたか?松陰先生の講義は」 『え、と…とても興味深いものでした!明日が楽しみです!いやホントに!』 と、答えたが… すんません。 8割方頭に入ってないんですぅぅぅ!! いやいや!これには海より深い深ーいわけがあるのですよ!! 字を書くのに精一杯だったんだよォォォ!! 考えてみてよ!現代からこっちに来てまだ2日目だよ!? そんな中頑張って見様見真似でミミズ字書いたんだよ!? 責められるんじゃなくてむしろ誉めてくれてもいいんじゃないの!? と、半分ヤケになりながら訴えた。(もちろん心の中で。ていうか誰に訴えたんだろうね…) 「そうでしょう?松陰先生は私たちの自慢の先生です」 久坂さん本当に松陰先生を尊敬してるんだなぁ…。 松陰先生のことを語る久坂さんの目は、とてもキラキラと輝いていた。 きっと久坂さんだけじゃない。松下村塾生みんな、先生のことを敬愛しているのだろう。 本で語られていた以上に松陰先生はみんなの大切な人なんだと、この時代に来て直接感じることが出来た。
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!

284人が本棚に入れています
本棚に追加