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やっと終わったZE☆
はあ~何だか…
ものっすごい疲れた。
今日の作戦は…何とか成功!したけど、精神的になんかが削られた気がする。
思いのほか集中力を使ったらしく、疲れてぐでーんとしていると、久坂さんがにこやかな笑顔で声をかけてきた。
「どうでしたか?松陰先生の講義は」
『え、と…とても興味深いものでした!明日が楽しみです!いやホントに!』
と、答えたが…
すんません。
8割方頭に入ってないんですぅぅぅ!!
いやいや!これには海より深い深ーいわけがあるのですよ!!
字を書くのに精一杯だったんだよォォォ!!
考えてみてよ!現代からこっちに来てまだ2日目だよ!?
そんな中頑張って見様見真似でミミズ字書いたんだよ!?
責められるんじゃなくてむしろ誉めてくれてもいいんじゃないの!?
と、半分ヤケになりながら訴えた。(もちろん心の中で。ていうか誰に訴えたんだろうね…)
「そうでしょう?松陰先生は私たちの自慢の先生です」
久坂さん本当に松陰先生を尊敬してるんだなぁ…。
松陰先生のことを語る久坂さんの目は、とてもキラキラと輝いていた。
きっと久坂さんだけじゃない。松下村塾生みんな、先生のことを敬愛しているのだろう。
本で語られていた以上に松陰先生はみんなの大切な人なんだと、この時代に来て直接感じることが出来た。
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