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「斎藤、言ってないのか?」
「…此処が壬生浪士組だとは伝えています」
「……そうか。…おい、何故お前が此処にいるのかと訊いたな」
「……」
突然空気が変わった土方にあやめは小さく頷く。
此処にどうやって来たのか。
まず一番に気になるのはそこだ。
確か自分は蔵に居た。
もしここが旅館だったなら、まだ納得出来る。
だが、ここは旅館では無い。
「昨夜の事、覚えてねぇか?お前は空からやって来た」
夢なら早く醒めて欲しい。
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