天女、舞い降りる

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 遅れて登場した土方は、桜を見て唖然とする。 ―これは夢だ。 いや、夢だと思いたい。 ただの桜の木が青白く光るなんて。 お伽噺じゃあるまいし。 「何の騒ぎです?」 「―、総司…」  のんびりとした声と共に、一人の男が土方の隣に立つ。 総司、と呼ばれた彼は、不気味に光る桜を眩しそうに見つめた。 「綺麗な光ですねぇ…人魂みたいで」 「何を呑気な…。こんな夜中にあんな気味わりぃ光があったら変な噂が立っちまうだろうが!」 「それはそうですけど、どうするんです?一くんは魅入ってますけど」  
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