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見慣れない部屋。見知らぬ男。慣れない空気。
「ここは…壬生浪士組の屯所だ」
「み、ぶ…?」
聞き慣れない場所。
頭の中は見えない糸でこんがらがっている。
「あの…ここは峠村ですよね?」
「とうげ…?そんな村の名は聞いた事が無い。ここは京だが…」
「京!?……何で…」
京と言うのは京都の事だろうか。
自分が居た場所は京都からかなり離れた位置にある。
ここが京都だと言うのは、有り得ない。
「…春日、と言ったか」
「あ…、はい」
「一つ訊きたいんだが」
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