誘いの鈴-イザナイノスズ-

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「……?」 何かが落ちた不自然な音。 それは天井からした。 新選組、いや今は壬生浪士組と言っていたが確か優秀な監察が居たと読んだ事がある。 名を山崎丞。 だが史実通りなら彼はまだ居ない筈。 そもそも監察方という役職は新選組になってから作られたと記憶しているが…史実は関係無くやっているのだろうか? あぁ…分からない事ばかりだ。 と言うか何故部屋から出ちゃいけないのだろうか。 そして何故自分は律儀に守っているのだろうか。 …バカバカしくなって来た。 「……いいかな」 とりあえず、外に出たい。 ずっと寝ていたせいか、身体がギシギシしてる。  
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