闘技場

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少年は下に見えるヤコゼンに右足を向け標準を絞る。 言葉のあと、その右足は豹変した。 なんと言うことでしょう。 お世辞にもたくましいとは言えないその細い足は、冷蔵庫を二つ縦に並べたかの様なでかさに巨大化。 更に灰色を帯びたではありませんか。 その姿はまさしく象。 まさに巧の成せる技です。 そして下降を始める。 目標はまだ気付いていない。 フェンスの辺りにまだ少年の姿を探している。 少年は速度をあげる。 「ぞうぶみぃ~~っ!!」 寸前、ヤコゼン。 上方より異常な殺気で降ってくる落下物に気づく。 抵抗しようと立ち向かう。 だが遅かった。
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