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『どうなってしまったのか土佐の猛獣!? この破壊力の前で形状を保っていられるのかぁー!? 粉塵が少しずつ晴れていきます。さぁ。さぁ』
「あーあ。だから動くなっていったのに。もう一個の頭踏み損ねちゃったよ」
少年の象の右足の下。
一帯に赤い断片が飛び散り、血の水たまりが地面の砂を染める。
『ぐちゃぐちゃだぁ~!! ガロ・ブーシュカの象踏みの前ではやはりぺちゃんこになるしか選択肢はありませんでした! みなさん想像してみてください。上から大型のプレス機に一瞬で押しつぶされる心地! いかれた破壊力だぁ~!!』
下敷きになったのは獅子の頭。
のみ。
そこには、まるで何時間も道路で挽かれ続けた野生動物の死体の様なライオンの即席干物があった。
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